ソフトテニスの今後と期待について

男子部 1 年 廿楽景太

 数年前、ソフトテニス界初のプロが誕生しました。船水颯人選手です。ソフトテニスは中学生の中で最も競技人口の多いスポーツとして知られている一方で、中学から高校に上がる につれ競技人口が激減してしまうという事実があります。中学から高校のソフトテニス継続率は26パーセントだといわれています。さらには大学までとなるとさらに減少してしまうということも皆様のご想像の通りであります。このような現状の中での今後のソフトテニスの在り方及び期待について考えさせていただこうと思います。

今年の125日深夜放送の「爆笑問題カーボーイ」で太田光氏の掲げた「ソフトテニス不要論」は SNS上で大きな反響を呼びました。その根拠としてソフトテニスにはプロが存在しないからソフトテニスで上達を目指しても特に意味はないのではないかというものでした。確かに硬式テニスのプロに比べソフトテニスのプロの存在が知られてはいませんが 現在までに船水颯人選手、船水雄太選手、芳村玲選手、村田匠選手、玉井浩貴選手、上松俊貴選手、松本崇志選手、上岡俊介選手、丸山海斗選手がプロ宣言をしています。これだけを見ると数で圧倒的に硬式テニスのプロに引けを取っておりますが私は彼らの存在が日本のソフトテニス界に新たな風を吹き込むだろうと確信しております。

SNS が急速に拡大したことによって私たちの情報発信が以前よりも容易になっていることと、ソフトテニスのプロが誕生したことでソフトテニスの存在を知らせる機会は近年増加しています。YouTube でもショート動画という機能があり様々な分野の活動を「気軽にかつ短時間で」知ることができます。このような機会を逃さず上岡俊介選手をはじめとしたプロたちは、自身のチャンネルを開設して自身の試合の動画や普及のための動画をアップしています。これらの動画を見た人々が「中学でやってたいたけれどもう一度やってみようかな」「あの選手みたいになりたい」と思う学生が増えることを切に願っています。

 

プロの存在もそうですが我々一橋大学ソフトテニス部もソフトテニスプレーヤーとしての自覚を持ちより強くなるために日々練習しておりますが、こういった姿勢が大学でもプレーする人を増やす、すなわち多くの新入部員に入部してもらうことにつながり、ひいてはソフトテニスの競技人口を増やすことにつながるのではないかと思います。我々の姿を温かく見守っていただけると幸いです。